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【コレ、お薦め!】 幻のシンボルタワー 平安京にそびえた80メートル超の九重塔
▲国宝・東寺五重塔。高さ54.8メートルは木造建築としては日本一だ

 今回の「コレ、お薦め!」のテーマは「でかッ!」。というわけで、京都にそびえる高い建物を訪ねてみました。

 京都で高い建物と言えば、ほとんどの人が思い浮かべるのが東寺五重塔ではないでしょうか。京都に寄らずとも、新幹線で通過するだけで見えるそれは、まさしく京都のシンボルタワーと言うべき存在です。現在のものは1644(寛永21)年に徳川家光の寄進によって建てられた五代目で、高さ54.8メートルの塔は、木造建築としては日本一の高さを誇ります。境内に入って近くから眺めると、改めてその大きさと美しさに圧倒されてしまいます。
 木造建築では日本一を保有する京都市ですが、近代的な高層ビルとなると話は変わります。景観保護のため建築物の高さが厳しく制限されている京都市では、人口100万人以上の政令指定都市では珍しく高いビルがほとんどありません。建築時に物議をかもした京都駅ビルも高さは約60メートルで、大阪や神戸では低い部類のビルに該当するでしょう。

▲塔頂までの高さ131メートルの京都タワー。京都ではもっとも高い建物だ

 そんな中で例外を挙げるとすれば、京都駅のすぐ北にそびえる京都タワー。9階建てのビルの上に立つタワーの展望室の高さは100メートル、塔頂までの高さは131メートルと市内では群を抜いています。古都のイメージにそぐわず無粋だという意見もありますが、高い建物がない京都ですから、逆にその展望室からの眺望は素晴らしいの一言。僕は今回初めて登ったのですが、修学旅行生に混じってはしゃいでしまうほどでした。“登らず嫌い”な人は一度登ってみてください。

 さて、現代の京都の二大シンボルタワーを紹介してきましたが、実は平安時代には東寺五重塔をしのぎ、京都タワーにも匹敵するほどの高層建築物があったことをご存知でしょうか。法勝寺(ほっしょうじ)九重塔です。

 法勝寺は1075(承保2)年、岡崎の地に白河天皇によって建築が始められた寺院で、九重塔は1083(永保3)年に完成しました。塔の高さは80メートル以上あったと伝えられ、今以上に高い建物がなかった当時は、まさに天を突く威容を誇っていました。80メートル超と言えば、大阪ならば駅前にある第一生命ビル(89メートル)より少し低い程度ですから、かなりのものです。しかし、他に高い建物がないということは、落雷の被害に遭いやすいということでもあります。1208(承元2)年に落雷で焼失した後、一度は再建されたものの、1342(暦応五)年に再び焼失した後は再建されず、寺そのものが廃寺となってしまいました。

 現在、往時をしのぶ遺構は何もありませんが、今は京都市動物園となっている法勝寺の跡地には、いわれを示す看板と石碑が立てられています。また、近くの京都市勧業館には法勝寺の100分の1復元模型が展示されており、ミニサイズではあるものの九重塔も見ることが出来ます。

<上>京都市動物園内にある法勝寺(ほっしょうじ)のいわれを記す看板と石碑<下>京都市勧業館にある100分の1スケールの法勝寺復元模型

 復元模型では当時の大きさを実感することは出来ませんが、京都タワーから平安神宮方面を撮影した写真に模型を合成してみると、少しはその大きさがわかるでしょうか。塔の左にある平安神宮の大鳥居(高さ24.4メートル)から、だいたいの大きさを推定してみましたので正確とは言いがたいですが、現在の京都でも十分に目立つシンボルタワーであることは間違いありません。

▲京都タワーから平安神宮、比叡山方面を臨む風景に、法勝寺九重塔を合成した写真。現存していれば、今の京都でも際立って大きい建物だっただろう
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テーマ:おこしやす!京都 - ジャンル:地域情報

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